花粉症で耳がかゆい・こもる理由と対処法|外耳道かゆみから耳管症状まで徹底解説

woman in blue denim jacket covering face with her hand 花粉症

こんにちは、編集部の恵方巻子(えほう まきこ)です。

「花粉症の季節になると耳がかゆくなる」「なんとなく耳がこもる感じがする」という症状、鼻や目の話だと思って後回しにしていませんか。これは花粉症の鼻粘膜炎症が耳管を通じて中耳に波及するか、外耳道で直接アレルギー反応が起きることで生じます。
今回は2つのメカニズムを整理しつつ、セルフケアで対処できる範囲と、耳鼻科受診が必要な状態の目安を具体的にお伝えします。

なぜ花粉症で耳がかゆくなるの? 2つのルートを整理

花粉症の耳症状には、「外耳道(耳の穴)側からくるもの」と「耳管(鼻と耳をつなぐ管)側からくるもの」の2つのルートがあります。どちらのルートかによって対処法が変わるため、まずここを押さえておくのが大事です。

ルート①:外耳道のアレルギー反応

外耳道の皮膚にも、鼻や目と同じようにアレルギー反応は起きます。花粉が耳の穴に入り込むと、肥満細胞(マスト細胞)がヒスタミンを放出し、かゆみが生じます。

乾燥肌やアトピー性皮膚炎のある方は皮膚バリアが弱まっているため、症状が強く出やすい傾向があります。花粉の多い日に耳のかゆみが強まるなら、このタイプである可能性が高いです。

ルート②:鼻の炎症が耳管を通じて波及する

鼻腔と中耳は「耳管」というトンネルでつながっています。花粉症で鼻粘膜が腫れると、この耳管の開口部が狭くなります。中耳の気圧調整がうまくいかなくなり、「耳がこもる」「音が遠く聞こえる」という感覚が現れます。

飛行機に乗ったときの耳の詰まり感に似ています。鼻がひどく詰まる日ほど起きやすく、スギ・ヒノキ花粉のピークやイネ科花粉のシーズン(5〜9月)に重なりやすいです。

症状タイプ別の対処法

耳のかゆみへの対処

まず試したいのは、抗ヒスタミン薬の内服です。アレグラFX・クラリチンEX・ザジテンALなどの第2世代抗ヒスタミン薬は、鼻・目の症状と合わせて外耳道のかゆみも抑える効果が期待できます。

耳の穴の入り口付近が乾燥している場合は、ワセリンを薄く塗ることで皮膚バリアの補助になります。

注意したいのは耳掻きです。かゆいからと引っ掻くと皮膚に微細な傷ができ、炎症が悪化します。外耳炎に発展するリスクもあります。冷やした清潔なタオルを耳のまわりに当てて一時的に和らげる方法が、症状を悪化させずに対処する現実的な選択です。

(かゆいのに「掻くな」というのは本当につらい話なんですが、耳の奥まで綿棒を突っ込むのは危ないです。私も耳鼻科でしっかり注意されました…)

耳のこもり感・聞こえにくい場合の対処

耳管狭窄によるこもり感は、鼻の炎症が落ち着けば自然に解消するケースが多いです。抗ヒスタミン薬の内服や点鼻ステロイド薬で鼻粘膜の腫れを引かせると、耳のこもり感が改善することがあります。

花粉症の点鼻薬おすすめ|ステロイド・血管収縮剤の違いと正しい使い方

鼻うがい(ナサリン・ハナクリーンなど)も、鼻腔の炎症物質を洗い流すことで耳管周囲のむくみを間接的に和らげる助けになります。

鼻うがい(鼻洗浄)で花粉症を和らげる方法|ハナノア・サイナスリンスの選び方と正しいやり方

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花粉症の薬で耳症状も改善する?

結論を先に言うと、「改善することが多い、ただし個人差あり」です。

外耳道のかゆみには抗ヒスタミン薬がよく効きます。耳管狭窄のこもり感は鼻粘膜の腫れが直接の原因なので、点鼻ステロイド薬のほうが有効なケースが多いです。

市販薬でしばらく対処してもなかなか改善しない場合、または滲出性中耳炎(鼓膜の内側に液体がたまる状態)に進んでいる場合は、市販薬の範囲を超えています。耳鼻科での診察・処置が必要です。

(「花粉症なんだから内科でいいか」と思いがちですが、耳症状がある場合は耳鼻科のほうが的確に診てもらえます。私は内科で「様子を見て」と言われ、1週間悩み続けた経験があります)

症状・原因・対処の一覧表

症状原因の推定セルフケア受診の目安
耳のかゆみ(浅い)外耳道のアレルギー抗ヒスタミン内服・耳周囲の保湿1〜2週間改善しない
耳のかゆみ(奥まで)外耳炎・湿疹耳掻きを控える・冷タオルで冷却耳だれ・痛みが出たら即受診
耳のこもり感耳管狭窄鼻の治療(内服・点鼻薬)・鼻うがい2週間以上持続する
聞こえにくい滲出性中耳炎の可能性早めに耳鼻科受診
耳鳴り複合要因早めに耳鼻科受診
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こんな症状は早めに耳鼻科へ

次の症状がある場合は、セルフケアで様子を見ずに耳鼻科を受診してください。

  • 耳だれ(耳から分泌物が出る)がある
  • 耳の痛みが強い、または数日続く
  • 難聴の感覚が1〜2週間以上続く
  • 耳鳴りが止まらない
  • 高熱を伴っている

「聞こえにくさが続く」は滲出性中耳炎のサインである可能性があります。放置すると慢性化することがあるため、花粉シーズン中でも気になったら早めに受診することをおすすめします。

(「花粉症だから仕方ない」と耳症状を放置するのが一番まずいパターンです。私も去年それで長引かせました)

よくある疑問

子どもでも花粉症で耳がかゆくなる?

なります。子どもは耳管が大人より短く水平に近い構造のため、鼻の炎症が中耳に波及しやすい傾向があります。耳を気にして触っている、聞き返しが増えた、というサインがあれば耳鼻科に相談してください。

子どもの花粉症|症状の見分け方・受診の目安・家庭でできる対策

耳に直接さす市販の点耳薬は使っていい?

外耳道の浅いかゆみに対しては、ステロイド含有軟膏を入り口付近に薄く塗ることは選択肢の一つです。ただし、耳の奥まで使うタイプの点耳薬は自己判断で使うと悪化リスクがあります。使用前に薬剤師に確認し、用量・禁忌については添付文書も参照してください。

舌下免疫療法で耳症状も改善する?

花粉症自体が改善されることで、それに伴う耳症状も軽くなる可能性はあります。ただし効果が出るまでに数年かかるため、今シーズンの急性症状には別途の対処が必要です。

舌下免疫療法とは?効果・費用・期間をわかりやすく解説

鼻うがいをしたら耳がおかしくなった気がするけど大丈夫?

鼻うがい中に液体が耳管に入り込むと、一時的に違和感を覚えることがあります。鼻うがい中に強くかまないこと、顔の角度を正しく保つことが重要です。違和感や聞こえにくさが続く場合は使用を中止し、耳鼻科に相談してください。

鼻うがい(鼻洗浄)で花粉症を和らげる方法|ハナノア・サイナスリンスの選び方と正しいやり方

今シーズンの耳症状、まず試せること

花粉症による耳のかゆみ・こもり感は、外耳道のアレルギー反応と耳管を通じた鼻炎の波及という2つのルートで起きます。

今すぐできる対処は3つです。

  1. 抗ヒスタミン薬の内服で全身のアレルギー反応を抑える
  2. 点鼻ステロイド薬や鼻うがいで鼻の腫れを和らげる
  3. 耳掻きをやめ、かゆみは冷タオルで対応する

これで改善しないとき、または耳だれ・難聴・耳鳴りを伴うときは、耳鼻科を受診してください。花粉症の耳症状は「耳も鼻も一緒に診てくれる耳鼻科」が一番頼りになります。

のど症状・後鼻漏が重なっている方向けの記事もあります。
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