子どもの花粉症|症状の見分け方・受診の目安・家庭でできる対策

Child in a white hoodie looks through a fence. 花粉症

こんにちは、編集部の恵方巻子(えほう まきこ)です。

「うちの子、最近やたら鼻をすすってるけど、これって風邪?花粉症?」——花粉シーズンになると、こんな不安を感じる親御さんが増えます。

結論から言うと、2〜3歳から花粉症を発症するケースは珍しくありません。 近年は発症の低年齢化が進んでおり、小学校入学前に花粉症と診断される子も増えています。

この記事では、子どもの花粉症の見分け方、受診のタイミング、そして家庭でできる対策を年齢別にまとめました。

子どもの花粉症は増えている

日本小児アレルギー学会の調査によると、子どものアレルギー性鼻炎の有病率は年々上昇傾向にあります。花粉症に限っても、0〜4歳で約3%、5〜9歳で約20%、10〜14歳で約30%超という報告があります。

親が花粉症の場合、子どもも発症するリスクは高くなります。両親ともに花粉症だと、子どもの発症率はさらに上がるとされています。ただし「親が花粉症=必ず子どもも」ではないので、過度に心配しすぎる必要はありません。

子どもの花粉症、どうやって見分ける?

大人の花粉症なら「目がかゆい」「くしゃみが止まらない」と自分で言えますが、小さな子どもは症状をうまく伝えられません。以下のサインに注目してください。

チェックすべき行動サイン

サイン 花粉症の可能性 風邪の可能性
しきりに鼻をこすっている 高い 低い
目をゴシゴシこする 高い 低い
透明な鼻水がダラダラ出る 高い 初期のみ
くしゃみが連発する 高い 単発が多い
口をぽかんと開けている(鼻呼吸できない) 高い 中程度
熱がある(37.5℃以上) 低い 高い
鼻水の色が黄色・緑に変わった 低い 高い

特に「鼻をこする」と「目をこする」が同時に見られる場合は、花粉症の可能性がかなり高いです。

うちの3歳の甥っ子がまさにこれで、最初は風邪だと思って小児科に連れて行ったら花粉症とのことでした。早いなぁ、と思ったけど今は珍しくないそうです。

「アレルギーサリュート」を知っていますか?

花粉症の子どもに特徴的な仕草にアレルギーサリュートというものがあります。かゆい鼻を手のひらで下から上にこすり上げる動作です。敬礼(サリュート)に似ているのでこの名前がつきました。

この動作を繰り返している子は、花粉症やアレルギー性鼻炎を疑う根拠になります。

受診の目安と何科に行くか

こんなときは受診を

  • 鼻水・くしゃみが1週間以上続いている
  • 目のかゆみでしきりに目をこすっている(角膜を傷つけるリスク)
  • 鼻づまりで夜眠れていない
  • 集中力が落ちて園や学校生活に支障が出ている

花粉症は放っておいても命に関わる病気ではありませんが、睡眠や学習に影響が出るなら早めの対処が大切です。

小児科と耳鼻科、どっちがいい?

小児科 耳鼻咽喉科
メリット 子どもの全身管理に慣れている。他の症状もまとめて相談できる 鼻・耳の専門的な処置ができる。鼻汁吸引など
デメリット 鼻の専門的処置は限定的 小さな子どもの扱いに慣れていない場合がある
おすすめ場面 初めての受診、他の症状もある場合 鼻づまりがひどい、耳の症状もある場合

迷ったらまずかかりつけの小児科でOKです。必要に応じて耳鼻科を紹介してもらえます。

年齢別の治療と対策

0〜2歳:花粉症と診断されることは稀

この年齢で花粉症を発症するケースは少ないですが、ゼロではありません。この時期は風邪との区別が特に難しいので、症状が続くなら小児科に相談してください。市販の花粉症薬はこの年齢では使えないものがほとんどです。

3〜5歳:発症が増え始める時期

3歳頃から花粉症の発症が目立ち始めます。この年齢では:

  • 市販薬:使用できるものが限られる。成分や年齢制限を必ず確認
  • 処方薬:小児用の抗ヒスタミン薬(ドライシロップなど)が処方される
  • 目薬:小児用のアレルギー点眼薬あり
  • 舌下免疫療法:5歳以上から適応

(薬を飲ませるのがまず一苦労ですよね。シロップタイプが多いのがせめてもの救い)

6歳以上:大人とほぼ同じ選択肢

6歳を超えると使える薬の選択肢が増えます。アレグラドライシロップ、アレジオンドライシロップなど、大人用と同じ成分の小児用製剤が使えるようになります。

この年齢からは舌下免疫療法も選択肢に入ります。根本的な治療を目指すなら、早めに始めるほうが効果が出やすいという報告もあります。

Field of small white wildflowers with chairs

家庭でできる対策

外出時

  • 花粉の多い日は外遊びの時間を調整する(午前中やや少なめ→昼過ぎにピーク)
  • マスクは嫌がる子が多いので、立体型で呼吸しやすいものを選ぶ
  • 帰宅後は手洗い・洗顔・着替え
  • 花粉がつきにくい素材の上着を選ぶ(ナイロンやポリエステルなど表面がツルツルしたもの)

室内

  • 空気清浄機はHEPAフィルター搭載のものを子ども部屋に
  • 布団は外干しを避ける。布団乾燥機か掃除機のふとんノズルで対応
  • 窓を開ける換気は花粉の少ない早朝か夜に
  • ぬいぐるみはこまめに洗濯(花粉がつきやすい)

(ぬいぐるみ洗濯は子どもに泣かれがちですが、「お風呂に入れてあげようね」と言うと意外とすんなりいきます。先輩ママの知恵)

食事面

子どもの腸活も大人と基本は同じです。

  • ヨーグルト(プレーンが理想だが、甘みつきでもOK)
  • 魚(焼き魚、しらすなど子どもが食べやすい形で)
  • 野菜・果物の食物繊維

ただし、はちみつは1歳未満には絶対に与えないでください(ボツリヌス症のリスク)。

市販薬の年齢制限まとめ

薬名 成分 使用可能年齢
アレグラFXジュニア フェキソフェナジン 7歳以上
アレジオン10 エピナスチン 7歳以上(成人用)
ストナリニZ セチリジン 15歳以上
小児用鼻炎薬(各社) 第一世代抗ヒスタミン+血管収縮剤 2歳以上(製品による)

※市販の「小児用鼻炎薬」は第一世代抗ヒスタミン(眠気が強い)を含むものが多いです。可能であれば小児科で第二世代の処方薬を出してもらうほうが眠気が少なく、学校生活への影響も小さいです。

よくある質問

Q. 赤ちゃんでも花粉症になるの?

理論的には可能ですが、花粉症はアレルゲンへの曝露の蓄積で発症するため、花粉シーズンを1〜2回しか経験していない乳児が発症するケースは稀です。0〜1歳で鼻水・くしゃみが続く場合は、風邪やダニ・ハウスダストのアレルギーの可能性も含めて小児科に相談してください。

Q. 子どもの花粉症に市販薬を使っても大丈夫?

年齢制限を守れば使用できますが、小さなお子さんほど薬の影響が出やすいため、初めての使用は小児科や薬剤師に相談するのがおすすめです。特に「小児用鼻炎薬」は眠気の強い成分が含まれることが多いので注意してください。

Q. 舌下免疫療法は何歳から?

5歳以上が適応です。毎日の服用を本人が理解して続けられることが前提なので、お子さんの性格や生活習慣も含めて医師と相談してください。

Q. 花粉症の子どもにマスクをさせたいけど嫌がる場合は?

無理強いしないのが大前提です。代わりに、花粉ブロックスプレー(顔にシュッとするタイプ)や、帰宅後の洗顔・着替えの徹底で花粉の侵入量を減らすことはできます。園や学校でのマスク着用は、先生に事情を伝えて柔軟に対応してもらいましょう。

まとめ

子どもの花粉症のポイントをまとめます。

  • 発症は2〜3歳から珍しくない。5〜9歳で約20%が有病
  • 見分け方は「鼻こすり」+「目こすり」が同時にあるかどうか
  • 受診はまずかかりつけ小児科へ。鼻がひどければ耳鼻科
  • 市販薬は年齢制限を必ず確認。できれば処方薬を推奨
  • 家庭では帰宅後の洗顔・着替え、空気清浄機、外干し回避
  • 根本治療は5歳から舌下免疫療法が選択肢に

花粉症は子どもの睡眠や集中力に影響します。「たかが鼻水」と放置せず、症状が続くなら早めに受診してあげてください。

大人の市販薬選びは別の記事で、対策グッズも別でまとめています。お子さんと一緒に花粉シーズンを乗り越えましょう。

巻子でした。

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