冬の換気は暖房をつけたままで|窓の開け方と給気口の確認ポイント

冬の換気は暖房をつけたままで|窓の開け方と給気口の確認ポイント 花粉症

朝、カーテンを開けて窓に手をかけると、外の冷たさに換気をためらう。冬は暖房をつけたまま、換気設備と窓を使って空気を入れ替えます。寒さへの対処は、常時換気設備の停止や給気口の閉鎖ではなく、窓の開け方と空気の通り道を調整することから始めます。

暖房は止めず、つけたまま換気する

厚生労働省の家庭向けQ&Aは、冬場の換気について、窓開けで室内温度が一時的に低くなるため「暖房器具を使用しながら、換気を行ってください」と説明しています。空気の入れ替えと暖房は、交互ではなく同時に行います。

暖房器具の近くの窓を開けると入ってくる冷気が暖められて室温の低下を防げますが、暖房器具の種類や設置位置を決めるときは、カーテンなどの燃えやすい物から距離をあけ、火災の予防に留意してください。暖房を窓際に寄せればよいという話ではなく、冷気の通り道と燃えやすい物との距離を同時に見る、という意味です。

常時換気設備は止めない

常時換気設備(24時間換気システム)がある住まいでは、設備を常に稼働させます。フィルタは定期的に掃除します。まずスイッチの位置と運転状態を確かめ、運転モードや手入れの方法は設備の取扱説明書で確認してください。

常時換気設備や台所・洗面所の換気扇は、室温を大きく変動させることなく換気できる設備なので、寒い日も止めずに常時運転し、最小限の換気量を確保します。

常時換気設備がない建物でも、台所や洗面所の換気扇を常時運転すれば、最小限の換気量は確保できます。機械換気が入っていない場合は、窓開けで換気します。

給気口と排気口を確認する

給気口は外気の入口、換気扇は排気口なので、両方が開いているかを冬の前に一度確認します。給気口を家具や荷物でふさぐと換気の効果が落ちるため、まわりに背の高い家具を置いている場合は、すき間を空けるか場所を移します。

窓は少し開けて、長く

同Q&Aは、短時間に窓を全開にするより、一方向の窓を少しだけ開けて常時換気するほうが室温の変化を抑えられると説明しています。暖房で室内と室外の温度差を保ちながら換気する方法です。冬の換気リーフレットでは、開ける幅は室温と湿度をこまめに測りながら調節するよう示されています。寒さを我慢して大きく開け続けるのではなく、室内の状態を見ながら調整します。

対角線上にあるドアや窓を2か所開けると効果的で、窓が1つしかない部屋はドアを開けて扇風機を窓の外に向けて置きます。窓の結露やカビが気になる場合の具体的な対処は冬の結露とカビ対策で扱っています。

人がいる部屋は、別室の窓から空気を回す

人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を人がいる部屋に取り入れる方法は、二段階換気と呼ばれます。同Q&Aは、この方法も室温を維持するために有効だとしています。別室と廊下を使える間取りなら、どの窓から空気を入れ、どこを通して居室へ届けるかを確認します。居室の窓だけを換気の入口にする必要はありません。

エアコンと空気清浄機は、換気の代わりにならない

一般の家庭用エアコンは、室内の空気を循環させるだけで、換気はしていません。暖房をつけているから空気が入れ替わっている、という状態ではありません。換気機能をうたう機種は別ですが、ふだん使っているエアコンが換気も担っているわけではありません。

HEPAフィルタの空気清浄機は、空気中に浮かぶ微粒子を取り除きます。ただし、外気との入れ替えではないため、二酸化炭素濃度を下げることはできません。空気清浄機を回しているから換気は不要、とはなりません。

室温を18℃以上に保とうとすると窓を十分に開けられない、という場合の補い方として、HEPAフィルタの空気清浄機を併用する方法が示されています。18℃はこの説明で使われている温度で、住まいによって暖まり方は違います。数字を基準に我慢するのではなく、寒ければ暖房で調整しながら換気を続けてください。

床や家具に積もったほこりの除去はほこりを舞わせない掃除の順番で扱っています。清浄機が取るのは浮いている粒子で、積もったほこりは掃除で除きます。

換気を整えても鼻の症状が続くとき

換気の調整は、室内の空気を入れ替える作業です。花粉症で鼻の症状が重いときは、換気の調整だけで我慢せず、早めに耳鼻咽喉科・アレルギー科へ相談してください。鼻症状が続くときの対処と受診の目安はくしゃみが止まらないときの対処と受診の目安にまとめています。

出典

厚生労働省のQ&Aと2つの換気資料は、新型コロナウイルス感染症の感染対策として換気を説明したものです。アレルギー症状の改善効果を示す資料ではないため、本記事では換気の操作と室内環境の整え方の参考として引用しています。商業施設等の管理者向けの「冬場における換気の方法」は、必要換気量などの数値を家庭の基準として転用していません。

最終確認:2026年10月

本記事は編集部が作成しました。症状の程度や治療方針の判断は、医師にご確認ください。

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