こんにちは、編集部の恵方巻子(えほう まきこ)です。
スギ・ヒノキ花粉は関東なら5月中旬までに終息しますが、イネ科花粉は5〜7月が本番です。薬をやめるタイミングは症状が消えてからさらに1〜2週間後が目安。この2点を押さえておけば「終わったと思ったらぶり返した」という失敗を防げます。
5月に入ると「そろそろ花粉症、終わりますか?」という声をよく耳にします。くしゃみの回数が減って「もしや終わった?」と期待したのに、翌日また目がかゆくなって絶望する。毎年そのくり返しです。
どの花粉に反応しているかによって、終わる時期は大きく違います。以下で地域別・花粉種別に整理します。
スギ・ヒノキ花粉の終息時期(地域別)
スギ花粉は2〜4月がピークで、その後ヒノキ花粉にバトンタッチします。地域によって終わる時期がかなり違います。
2026年・地域別終息時期の目安
| 地域 | スギ花粉の終息 | ヒノキ花粉の終息 |
|---|---|---|
| 北海道 | ほぼ飛散なし | ヒノキ飛散なし |
| 東北 | 4月下旬〜5月上旬 | 5月中旬〜下旬 |
| 関東 | 4月中旬〜下旬 | 5月上旬〜中旬 |
| 関西 | 4月上旬〜中旬 | 4月下旬〜5月上旬 |
| 九州 | 3月下旬〜4月上旬 | 4月中旬〜下旬 |
※環境省 花粉情報サイト(https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/)・各都道府県の花粉飛散情報をもとに編集部が整理。年ごとに1〜2週間前後します。
北海道について:北海道ではスギ花粉の飛散量は極めて少なく、本州のような「スギ花粉症」はほとんど問題になりません。北海道で花粉症の主な原因となるのはシラカバ花粉です。飛散時期は4月下旬〜6月上旬が一般的で、ピークは5月上旬〜中旬ごろ。本州から転勤してきた方が「スギの季節でもないのに鼻がつらい」と感じるのは、たいていシラカバ花粉が原因です。
ヒノキ花粉はスギの約2〜4週間後に終息します。「スギが終わったのにまだ鼻がつらい」という方は、ヒノキ花粉をまず疑うのが正解です。
地域別の飛散カレンダーを通年で確認したい方は →2026年 花粉カレンダー完全版|地域別・花粉の種類別に飛散時期・ピーク・終息を解説 をどうぞ。
イネ科・秋花粉:スギが終わっても症状が続く理由
イネ科花粉(カモガヤ・オオアワガエリ)は5〜7月が本番
スギ・ヒノキが終わったあとに「なぜかまだ症状が続く」人が一定数います。多くがイネ科花粉の見落としです。
イネ科花粉の主な飛散時期は5〜7月で、ピークは5〜6月。河川敷や公園の草地に多く、都市部でも広く飛散します。スギ・ヒノキと違って長期間にわたって少量が飛び続けるため、「なんとなく続いている」症状として見過ごされやすいのが特徴です。
(私もスギが終わるたびに「やった!」と思うのですが、6月に河川沿いを歩いたら目がかゆくなって、それがイネ科だったと後から知りました…)
→イネ科花粉症(カモガヤ・オオアワガエリ)の症状と対策|5〜9月に続く夏の花粉症を完全解説
秋花粉(ブタクサ・ヨモギ)は8〜10月
夏を過ぎてもくしゃみ・鼻水が続く場合は、秋花粉アレルギーの可能性があります。ブタクサやヨモギは8〜10月に飛散し、「夏の風邪」と間違えやすいのが難点です。
→ブタクサ花粉症の症状・時期・対策|秋の花粉症に気づかない人が多い理由と完全対策ガイド

「終わった」の判断チェックと薬のやめどき
終息判断の3チェック
薬をやめるタイミングを間違えると、症状がぶり返して余計につらくなります。以下の3つをすべてクリアしてから判断するのが安全です。
- 症状チェック:くしゃみ・鼻水・目のかゆみが3〜5日連続でほぼなくなっている
- 花粉情報チェック:環境省「花粉情報サイト」で自分の地域の飛散量が「少ない〜ほぼなし」になっている
- 2週間ルール:上の2つを確認してからさらに1〜2週間待つ
3番が見落とされやすいポイントです。花粉情報が「終わり」と出た翌日に薬をやめると、鼻粘膜の過敏状態が残っていてぶり返す方がいます。
薬の種類別「やめどき」
抗ヒスタミン薬(飲み薬)
症状が消えてから1〜2週間は継続するのが基本です。服用をやめるタイミングに迷ったら、処方してもらっている医師や薬剤師に相談するのが確実です。
点鼻ステロイド薬
鼻粘膜の炎症を抑えるものなので、症状がなくなってからも少し続けて徐々に減らしていくのが一般的です。具体的な減らし方は処方した医師の指示に従ってください。
血管収縮剤入りの市販点鼻薬
連用すると「薬剤性鼻炎」を起こすことがあるため、1週間以上の連続使用は避けましょう。
(まあ、花粉症の季節に間を空けるなんて普通はムリなんですけどね…。依存してしまっている方は早めに耳鼻科へ)
市販の鼻炎スプレーが手放せなくなっている方は →薬剤性鼻炎(点鼻薬の使いすぎ)とは?症状・原因・治し方を徹底解説|市販の鼻炎スプレーをやめられない人へ もご参照ください。
終息後の後片付けと来シーズン準備
花粉を持ち込まないための後片付けチェックリスト
症状がおさまったら、花粉を家の中に残さないための後処理をしておくと来年が楽になります。
- 冬物コート・アウターの洗濯(繊維に花粉が蓄積しているため)
- 寝具(布団・枕カバー・シーツ)の洗濯または干し直し
- 空気清浄機フィルターの掃除・交換
- カーテンの洗濯
- 玄関周りの拭き掃除
特に寝具は見落としやすいです。花粉シーズン中に外干しした布団を放置したまま夏を迎えると、寝るたびに花粉を吸い込む状況が続きます。
来シーズンの準備:初期療法を知っておく
花粉の飛散が始まる2週間前から抗ヒスタミン薬を服用し始めると、シーズン中の症状が軽くなる「初期療法」という方法があります。スギ花粉なら1月下旬〜2月上旬が飲み始めの目安です。
(私はだいたい毎年出遅れます)
今年きつかったと感じているなら、秋のうちに耳鼻科を受診して処方薬を準備しておく選択肢もあります。
→花粉症の薬はいつから飲み始める?初期療法の効果・タイミング・おすすめ薬を徹底解説
→花粉シーズン前にやるべきこと|秋〜冬に始める準備と対策チェックリスト

よくある質問
スギが終わればイネ科花粉症も出ないの?
スギとイネ科は別のアレルゲンです。スギ・ヒノキだけにアレルギーがある方はイネ科の時期に症状が出ません。複数の花粉に反応している方は5〜7月も続きます。気になる方はアレルギー検査で確認を。
薬を急にやめても大丈夫なの?
命にかかわることではありませんが、症状がぶり返しやすくなります。抗ヒスタミン薬は「症状が出てからやめる」より「出ないまま徐々に終了する」ほうが楽です。
花粉が飛んでいないのにまだ症状がある。なぜ?
考えられる原因は主に3つです。①イネ科・ブタクサなど別の花粉に反応している、②ダニや室内カビなど通年性のアレルゲンが関係している、③副鼻腔炎など別の疾患が重なっている。2週間以上続くなら耳鼻科の受診をおすすめします。
来年のために今できることは?
今年の症状がどの時期にきつかったかをメモしておくだけで、来年の準備が格段にしやすくなります。アレルギー検査を受けたことがない方は、症状が落ち着いている今の時期に受けるとスムーズです。
花粉症のシーズン終わりは、花粉の種類と地域によってかなり違います。スギ・ヒノキだけなら関東ではスギが4月中旬〜下旬、ヒノキが5月上旬〜中旬に終息しますが、イネ科もある方は7月まで続くと思っておく方が正直なところです。
薬は症状が消えてからも1〜2週間は継続し、花粉情報と照らし合わせてからやめるのが安全です。長引く症状や効いている気がしない場合は、自己判断せず耳鼻科を受診してください。


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